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Nemesis

リサーチレポート

Nemesis リサーチレポート

※ こちらのレポート記事はSurfによって作成しているので、詳細情報については今一度ご自身でリサーチすることをオススメします

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TL;DR

Nemesisは2025年10月末にローンチ予定のBase上のDeFiプロトコルで、独自のOMM(Omni-Directional Market Maker)技術により、デリバティブを使わずに任意のERC20トークンのロング・ショート取引を可能にする。元Aperture創設者Peter Tanが率い、a16z関連のDistrictから支援を受け、$420K FDVでの公開販売を予定している。

一言コメント

FDV $420kで敢えてパブリックセールを行うのは、ハイプを作るという意味では野心的と思いました。BioのLaunchpadの仕組みに似ていると思います。ここで集めたアテンションをどこに向けていくことができるかで、今後プロダクトを伸ばせるかどうかが決まってくるかと思います。Aperture FinanceのFounerの新プロジェクトというのも注意すべきポイントかもしれません。

プロジェクトの概要

Nemesisは「インターネット・キャピタル・マーケット(ICM)のためのDEX」として位置づけられ、DeFiルネサンスの実現を目指すプロトコルです。nemesis.trade

主要機能

  • 柔軟な取引: 流動性プールが存在する任意のERC20トークンに対して、最大5倍のレバレッジでロング・ショートポジションを構築可能

  • 完全透明性: 全ての取引、マーケットメイキング、清算がオンチェーンで実行され、パーミッションレスな参加を保証

  • ユーザー体験の簡素化: DeFiの複雑さを抽象化し、専門知識のないユーザーでも高度な戦略にアクセス可能

  • LP向け収益最適化: 単一ポジションで取引手数料と利息収入の両方を獲得し、従来のDEXや貸付プロトコルと比較して2倍の資本効率を実現

OMM技術

**Omni-Directional Market Maker(OMM)**は、複数のDeFi機能を単一プールに統合する独自のフレームワークです:

  • 非デリバティブ設計: 永続化先物やオプションの複雑さを回避し、流動性の断片化とオラクル操作リスクを軽減

  • オラクル独立性: 内部のTime-Weighted Average Price(TWAP)のみに依存し、外部価格フィードの脆弱性を排除

  • 完全分散化: 全要素が分散化され、単一障害点を排除したトラストレスなプラットフォーム

  • オープンな流動性提供: 許可制マーケットメイカーは不要で、誰でもLPとして参加可能

解決しようとしている課題

1. 流動性の断片化

従来のDeFi市場では、DEX、レンディング、永続化先物が個別に運営され、流動性が分散化されている問題を解決します。

2. デリバティブの複雑性

永続化先物のファンディングレート、期限切れ、合成資産の管理といった複雑性を排除し、スポット価格での直接的な取引を実現します。

3. オラクル依存リスク

外部オラクルへの依存によるマニピュレーション攻撃や価格遅延リスクを、内部TWAP使用により回避します。

4. 資本効率性の低下

LPが取引手数料のみ、または利息収入のみしか獲得できない問題を、統合プールでの二重収益構造により解決します。

資金調達情報

  • 支援機関: Districtからの戦略的支援(非希薄化)。DistrictはAndreessen Horowitz(a16z)、Initialized Capital、SV AngelなどトップティアのVCから支援を受けるBase特化のランチパッドです。

  • 資金規模: District関連で$10M+のエコシステム・グラント/ファンドへのアクセスが推定されますが、Nemesis向けの正確な金額は非公開です。

  • トークン生成: 2025年10月末に**$NEMESIS**トークンを$420K完全希薄化後評価額(FDV)で公開販売予定。供給量の約80%を一般向けに配分し、公正で分散化された配布を重視します。

チームメンバーとバックグラウンド

Peter Tan(@Peter_Nemesis) - 創設者・リーダー

  • 前職: Aperture Financeの創設プロダクト・マネージャーとして、9ヶ月で$10億+の取引量達成に貢献(2024年ローンチ)

  • 経歴: セキュリティ特化DeFiプラットフォームCyberでの経験(Multicoin Capital、Binance Labs支援)

  • 専門性: 高取引量DeFiプリミティブのプロダクト戦略、流動性ブートストラップ、オラクルセキュア取引

  • 実績: 前職で「$40Mのプロトコル勝利」を達成

その他チーム構成

現在のところ、ステルス状態からの脱却が最近であるため、他のチームメンバーの詳細は限定的です。Aperture/Cyberエコシステムの技術者を中心とした小規模で技術的なコアチームと推定されます。

競合プロジェクトとの比較

プロジェクト

特徴

レバレッジ

設計

課題

Synthetix

合成資産によるロング・ショート

10倍

デリバティブ(債務プール)

SNXステーキング必須、過担保(400-500%)

Perpetual Protocol

永続化先物DEX

10倍

vAMM、デリバティブ

オラクル依存、ファンディングレート

SynFutures

カスタム先物

33倍

オーダーブック-AMM

オラクル依存、高複雑性

Contango

マネーマーケット・ループ

10倍+

非デリバティブ

手動設定、流動性のサイロ化

Maverick

方向性LPing

-

動的配分AMM

LP特化、トレーダーのロング・ショートなし

Nemesis

OMM統合プール

5倍

非デリバティブ、スポット

プレローンチ、実証不足

差別化要因

  • 統一流動性: 単一プールでスワップ、ロング、ショート、イールド獲得

  • 簡素性: デリバティブの複雑性を排除した直感的設計

  • 任意ERC20対応: メジャートークンに限定されない広範なカバレッジ

  • オラクル独立: 内部TWAPによる攻撃耐性

UVP(独自価値提案)

1. 統合DeFiエクスペリエンス

単一インターフェース・プールでスワップ、方向性取引、イールド獲得を実現し、従来の分離されたDeFiサービスを統合。

2. 非デリバティブ設計の安全性

永続化先物やオプションの複雑なリスク管理を不要とし、スポット価格ベースの直接的な取引を提供。

3. 真のパーミッションレス取引

外部オラクルや許可制マーケットメイカーに依存せず、完全に分散化されたインフラストラクチャ。

4. 二重資本効率

LPが取引手数料(約0.3%)と利息収入(2-5% APR)を同時に獲得し、従来の1.5-2倍の収益性を実現。

5. Base エコシステムの活用

Coinbaseの支援するBase上での低手数料(<$0.01/取引)と高スループットを活用し、スケーラブルなDeFi体験を提供。

今後の発展可能性

短期(2025年Q4)

  • $NEMESISトークン公開販売(2025年10月末予定、$420K FDV)

  • V1プロトコルローンチ: Base上でのOMM中核機能(スワップ、ロング・ショート、5倍レバレッジ)

  • Arena NFTユーティリティ拡張(イールドブースト等)

中期(2026年Q1+)

  • 全EVM展開: Ethereum、その他L2への拡張

  • 高度機能: クロスチェーンICMブリッジ、ガバナンス機能

  • 流動性ブートストラップ: 100+トークンペアでの流動性確保

長期ビジョン

  • ICMハブへの進化: ビルトインショート機能付きトークンローンチプラットフォーム

  • AI駆動マーケットメイキング: 自動化された高度な流動性提供

  • クリエイターエコノミー統合: CreatorDAOとの提携によるクリエイターコイン取引

リスク要因

  • 新技術の実証: OMM技術の本格運用での性能は未検証

  • 競合激化: 永続化先物市場(週間$64B取引量)との競争

  • 規制リスク: DeFi規制環境の変化への適応性

  • 流動性ブートストラップ: 任意トークンプールの十分な流動性確保の課題

成長ポテンシャル

160K+のウェイトリスト、強力なVC支援、元Apertureチームの$10億取引量達成実績を考慮すると、DeFiデリバティブ市場の$10B+ギャップを埋める高い成長ポテンシャルを有しています。プロトコルローンチ後のTVL・取引量の推移が成功の重要指標となります。