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Momentum Finance (MMT)

Sui上でNo.1 DEX

Momentum Finance (MMT) 総合調査レポート

TL;DR

Momentum FinanceはSuiブロックチェーン上に構築されたフルスタックDeFiプロトコルで、2025年3月31日にベータ版をローンチし、現在Suiエコシステムの中核的な流動性エンジンに発展しました。プロトコルの総ロック価値(TVL)は4.86億ドルに達し、累計取引量238.5億ドル、210万人以上のユーザーを擁しています。

主力製品には集中流動性DEX、リキッドステーキング(xSUI)、自動化ボルト、クロスチェーンブリッジ、そして近日公開予定のRWAプラットフォームMomentum Xが含まれます。ve(3,3)トークノミクスモデルを採用し、$MMTトークンのIDOは2025年10月28日に予定され、総調達額1,450万ドル、Coinbase Ventures、Jump Crypto、OKX Venturesなどの一流投資機関の支援を受けています。

一言コメント

多分今後Suiが色んなところにアダプションして企業群が利用していくことになると、真っ先に利用されるイメージが湧きました。というか、すでにSuiを大量に抱えている人たちは、Msafeで管理しつつLiquid Stakingとかしているような気がします。そういえば日本の電通ベンチャーズもSui(Mysten Labs)に投資していたかと思うのですが、管理とか売りのタイミングとかROIとかどうなったのか気になりますね。

Msafe→RIZE→Momentumという沿革を経ているので、ここでどこまでマーケットに定着できるか楽しみですね。マーケットフィットはしていると思うけど、トークンローンチしたら離れないことを祈ります。

プロジェクト概要

Momentum FinanceはSuiブロックチェーンの「金融オペレーティングシステム」として位置づけられ、リテールと機関投資家向けDeFiサービスの統合を目指しています。このプロトコルはSuiのMoveプログラミング言語と並列実行能力を活用し、低コスト(手数料80%削減)、高速(サブセカンド最終確認)のDeFiサービスを提供しています。

コア製品エコシステム:

製品

機能

TVL/指標

DEX/AMM

Uniswap v3スタイルの集中流動性取引

~4億ドルTVL、日次取引量2.86億ドル

xSUIリキッドステーキング

SUItokensのリキッドステーキング、年率5-7%

~5,140万ドル流動性

自動化ボルト

AI駆動の収益戦略最適化

~2,000-3,000万ドル

MSafeマルチシグウォレット

分散型資金管理

5億ドル+の資産管理

クロスチェーンブリッジ

Wormhole NTT統合

EVM/Solana資産流入をサポート

このプロトコルはSuiエコシステム内で支配的な地位を占め、DEX取引量の50-62%のシェアを持ち、年間手数料収入4,168万ドルを誇ります。

解決しようとしている課題

Momentum FinanceはDeFiにおける3つの主要な問題を解決しています:

1. 流動性の断片化

  • 従来のAMMは流動性の分散とスリッページの高さが問題

  • 集中流動性メカニズムにより資金を有効価格帯に集中させ、資本効率を400%向上

  • ve(3,3)モデルで100%の手数料とインセンティブを流動性提供者に配分し、「バンパイア」問題を解決

2. マルチチェーン資産管理の複雑さ

  • クロスチェーンブリッジのリスクが高く、コンポーザビリティが悪い

  • Wormhole NTTによりシームレスな資産転送を実現(BTC/ETHからSuiプールなど)

  • オンチェーンマルチシグとコンプライアンスツールでトークン化RWAを管理し、TradFiとDeFiを接続

3. 機関採用の障壁

  • 高い参入障壁と複雑なプロトコル設計

  • RobinhoodスタイルのシンプルなUIとゼロ知識ID認証により利用障壁を低下

  • Momentum Xプラットフォームが統一されたKYC/AMLシステムを提供し、トークン化RWA取引をサポート

資金調達情報

Momentum Financeは総額1,450万ドルの資金調達を4ラウンドで完了しています:

資金調達ラウンド詳細:

ラウンド

金額

時期

リード投資家

バリュエーション

Pre-Seed

500万ドル

2023年1月

Jump Crypto

非公開

Seed

500万ドル

2025年3月

Varys Capital

非公開

Strategic

~225万ドル*

2025年6月

OKX Ventures

1億ドル

IDO

225万ドル

2025年10月28日

Buidlpad

2.5-3.5億ドルFDV

*Strategicラウンドの具体的金額は非公開、総調達額から推算

投資機関陣容(29機関+):

  • トップティアVC:Coinbase Ventures(全ラウンド参加)、Circle Ventures、Jump Crypto

  • 取引所VC:OKX Ventures、KuCoin Ventures、Gate Ventures、MEXC Ventures

  • 専門ファンド:The Spartan Group、Shima Capital、Amber Group、Protagonist

  • エンジェル投資家:Adeniyi Abiodun、Michael Heinrich、Lark Davis

資金は主に製品開発、エコシステム拡張、クロスチェーン統合に使用され、Strategicラウンド後のバリュエーションは1億ドルに達し、投資家のSui DeFiインフラへの信頼を反映しています。

チームメンバーとバックグラウンド

コアチームは4名の重要メンバーで構成され、強力なエンジニアリングと成長の専門知識を有しています:

創設チーム:

メンバー

役職

バックグラウンド

Wendy Fu (ChefWEN)

CEO・共同創設者

UC Berkeley コンピューターサイエンス博士、元Meta Libra/Diemプロジェクト シニアソフトウェアエンジニア(2019-2022)

Vinny (Vinson Leow)

最高戦略責任者

Web3起業家、元Partisia Blockchain 成長責任者、CRT LabsとChargeasap共同創設者

チーム強み:

  • Meta/Libra経験:Wendy Fuは大規模ブロックチェーンインフラ開発経験を有し、Move言語と並列実行を深く理解

  • Web3運営:Vinson Leowは80+カ国の消費者技術経験を持ち、OKXなどの重要パートナーシップを主導

  • セキュリティ重視:2022年8月のMSafe創設時からMoveのセキュリティ特性に注目、コントラクトはMovebitの監査で重大問題なし

アドバイザリー委員会:公式アドバイザリー委員会の公開情報は見当たらず、チームは投資家ネットワーク(Sui Foundation、Jump Cryptoなど)からの指導に依存しており、これは初期DeFiプロジェクトでは一般的です。

競合プロジェクトとの比較

Suiエコシステム内競合

プロトコル

カテゴリー

TVL

マーケットシェア

特徴

Momentum

DEX/LST

1.564億ドル

50-62%

取引量リーダー、ve(3,3)モデル

Cetus

DEX

~1-2億ドル

<20%

老舗プロトコル、シェア減少

Haedal

LST

1.393億ドル

N/A

収益重視、独立プロトコル

Aftermath

アグリゲーター

1,765万ドル

周辺的

フルスタックだが取引量不足

クロスチェーン競合他社

プロトコル

TVL

優位性

Momentumの差別化

Uniswap

~50-60億ドル

EVM支配、成熟エコシステム

Sui低手数料+ve(3,3)インセンティブ

PancakeSwap

14.2億ドル

BSC低手数料チェーン

サブセカンド実行 vs BSC制限

Lido

330-410億ドル

ETHステーキング首位

Moveセキュリティ+DEX統合

競合優位性:

  • 技術的優位性:Move言語がリエントランシー攻撃を防止、Sui並列実行がサブセカンド取引をサポート

  • インセンティブ設計:ve(3,3)モデルが持続可能な成長を実現、従来のインフレーションモデルを回避

  • エコシステム統合:xSUIがDEXに直接統合、独立LST協議(Haedalなど)との差別化

UVP(独自価値提案)

1. ve(3,3)フライホイールメカニズム

  • トレーダーは低スリッページを享受

  • LPは100%の手数料配分を取得(投票指向インセンティブ)

  • veMMT保有者は100%の手数料とブライブを取得

  • 280%+の年率(ETH-SUIPairなど)を実現

2. フルスタック金融オペレーティングシステム

  • ワンストップ資産管理:DEX + ステーキング + ボルト + ブリッジ + マルチシグ

  • 競合他社の孤立したサービス(Aftermathはアグリゲーターのみなど)と対比

  • トークン化RWAとコンプライアンス層をサポート

3. リテール優先のユーザーエクスペリエンス

  • Robinhoodスタイルのシンプルなインターフェース

  • ゼロ知識ID認証

  • Sui PTBがアトミックなマルチステップ操作をサポート(スワップ+流動性追加を一つのトランザクションで)

4. クロスチェーン流動性統合

  • Wormhole NTT統合によりEVM/Solanaネイティブ転送を実現

  • マルチチェーン断片化問題を解決し、外部流動性をSuiに誘引

これらのUVPにより、Momentumは6ヶ月で0から世界第3位のDEXに成長し、プロダクトマーケットフィットを実証しました。

今後の発展可能性

2025年Q4重要リリース

1. Momentum X(RWAプラットフォーム)

  • 初の統合トークン化RWA取引・コンプライアンス層

  • 1,400兆ドルRWA市場をターゲット

  • ワンタイムKYC認証、株式、商品、不動産などのトークン化資産へのクロスチェーンアクセス

  • Sui技術スタック(Walrusストレージ + Sealアクセス制御)でオンチェーンコンプライアンスを実現

2. マルチチェーンボルト拡張

  • EVMチェーン、Solana、Suiからの預金受け入れ

  • AI駆動のクロスエコシステム収益戦略

  • 外部流動性によりSui TVLを数十億ドル押し上げる目標

長期ビジョン(2026+)

技術ロードマップ:

  • 包括的クロスチェーン拡張(完全Wormhole統合)

  • AI強化ガバナンスと収益最適化

  • パーペチュアルコントラクトDEX(既存スポット優位性ベース)

  • BTCfi統合(xBTCブリッジ準備完了)

市場機会:

  • トークン化RWA:2025年に2兆ドル市場への成長予想

  • Suiエコシステム成長:現在20億ドルTVL、年成長率1,261%

  • 機関採用:Momentum Xを通じた伝統的金融機関誘致

  • リテール市場:Suiのモバイルファーストデザインが世界の新規ユーザーをサポート

成長推進要因:

  • $MMTトークンTGE(2025年Q4)がガバナンスとインセンティブを活性化

  • OKX、Wormholeなどの重要パートナーとの深い統合

  • 規制対応コンプライアンスツールが機関資金を誘致

  • AI駆動収益最適化が競合優位性を向上

リスク評価:

  • 規制リスク:RWAプラットフォームがコンプライアンス課題に直面

  • 競合リスク:Cetusなど老舗プロトコルが反撃する可能性

  • 技術リスク:Suiエコシステムが比較的新しく、プロトコルリスクが存在

総合展望:堅調なファンダメンタルズ(世界第3位DEX、832万ドル年収)、戦略的パートナーシップ、そして間もなくのトークノミクス活性化に基づき、Momentumは2025-2026年にクロスチェーンDeFiの重要インフラとなる見込みで、ユーザー数は210万から500万+への成長、TVL目標100億ドル+が予想されます。